バランス感覚の養成に…
あらゆるスポーツで重要視されている重心の認識と特に上半身のバランス感覚。
バランス感覚を養うグッズとして、またバランスを取ろうとして無意識に姿勢を正すことが、身体のゆがみを矯正してくれる効果かあることから、一本歯の高下駄が注目されています。
ゴルフをされる方は、ショット時の上半身のぶれ防止の練習グッズとして、また、バランスを求められる各種スポーツで、自身の重心を身体に覚えさせる基礎練習用としても、注目されています。
また、歩く姿勢が自然に良くなり、長距離を歩いても疲れにくい歩き方が身についてくるともいわれています。
古来の一本歯高下駄の使用目的 (推測)
一本歯(地域等によっては一枚歯と表現)の下駄はかなり古くから存在し、主に行者や山伏といった人たちに使用されていました。
山野を移動するのであれば、軽いぞうりの方が楽に思えますが、軽さ以上の利点が一本歯の高下駄には備わっています。
山野を機敏に移動する際の履物としては、実によくできたもので、わらじを代表とするぞうりなどより足裏を保護する機能に優れ、傾斜地での安定性が高く足首への負担を軽減できるためです。
山野や荒地では、砂利や木の根・竹等の切り株などが、雑草や落ち葉で見えないことがありますが、ぞうりではこれらを踏みつけることで足裏を怪我したり、滑って転倒する、つまづいた際に足指を怪我するといったことがありますが、下駄の場合はこれら障害物が直接足にこないため、安全性が高くなります。
また、磨耗するのも歯先だけなのでぞうりより長持ちするため、長距離を行脚する上では有利です。
更に、下駄の高さを高くすることで、下生えや落ち葉に潜む毒虫や毒蛇等から、足を守ることもできるのです。
下駄の高さを高くすることで、視界が広くなる、身体を大きく見せることができることで、熊などの猛獣に対して有利になることもあります。
ちょっとした水溜りでも、高下駄なら足まで濡れる確立はかなり低くなりますし、下駄そのものもわらじなどより乾きやすいので、衛生的でもあります。
冬場は冷たい路面に直接体温を奪われこともありません。
急傾斜地で、平底のわらじや一般的な二本歯の下駄だと、足を地面と平行にするあるいはいやおうなく地面と平行になるため、足首に過度の負担がかかる反面、一本歯の高下駄では傾斜地であっても、足を常に水平・身体を鉛直に近く保つことができ、足首や腰への負担が軽減できるだけでなく、地面にしっかりと食い込ませることができて、滑りにくいとう利点もあります。
普段から一本歯の下駄を履くことで、自然に姿勢がよくなり、長距離の行脚でも疲れにくい姿勢が身についてくるということもあります。
現在の一本歯高下駄の使用目的と効用
一本歯高下駄を履くことで、正しい姿勢でないと正立することも難しいことから、自然に姿勢がよくなっていき、その成果として身体のゆがみが矯正されて、姿勢の悪さや身体のゆがみが原因の腰痛や肩こりが解消されていくことが期待されています。
意識・神経を集中しないと立っていることも難しいため、継続的な集中力を養う道具としても使われています。
スポーツ選手に必須のバランス感覚の原点は、正しい姿勢と重心を意識することですが、これらを無意識に身体に覚えさせる道具としても注目され、近年、武道だけでなく野球などの現代スポーツの基礎練習にも取り入れられてきています。
最初は何秒立っていられるかとか、ゲーム感覚で使ってもよいでしょう。
なぜ一本歯の高下駄が天狗下駄といわれるのか
一本歯の高下駄が「天狗下駄」と俗称されるようになったいわれは、諸説あると思いますが、
○ 元々、山伏≒天狗が履いていた
○ 下駄を横から見ると天狗の横顔に見える(歯が高い鼻にみえる)
が、有力だと思います。
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